COLUMN

このところ社内でキャリア研修が行われ、急に「自分のキャリアについて考えましょう」と言われても、なんだかピンと来ない。正直そんなに悩んでない。考えなきゃいけないものなのか。なんて感じる方も多いのではないでしょうか。

なぜ自分のキャリア(ここでは自分の生き方と大きく捉えています)を自分で考える必要があるかについてひとつの考えをお伝えしますね。

環境の変化
これまでの私たちを取り巻く社会環境を振り返ると、比較的変化は緩やかであり、ビジネスは国内での競争が中心でした。そのためビジネスの仕方や勝ちパターンはある程度予測しやすいものだったと言えます。

企業は学生の意欲や人柄などを評価して新卒一括採用を中心とし、一つの企業で定年まで勤めることが主流でもありました。 入社後にビジネスで必要とする知識やスキルは、会社が用意してくれた学習を滞りなく習得していくことで従業員は比較的安定して能力が身につけることができたとも言えます。 つまり入社後は会社に任せておけば、ある程度の安定した生活が送れるキャリアのレールを用意してくれていたわけです。

さて現在はというと、IT革命によりインターネットが商業化され企業や消費者は誰でも低コストで簡単に商品や情報を手軽に低コストでスピーディーに手に入れることができるようになりました。これにより人々の購買行動にも変化が生まれ、ビジネスの仕方や新しいビジネスが続々と誕生しては姿を消していくこととなっています。YouTubeやネット販売は多くの方が利用しているのではないでしょうか。

そしてコロナウイルス感染症や自然災害などが頻繁に起き、突然の人口変動や大不況は私たちの雇用情勢にも影響を与えました。かつての終身雇用は崩れつつ、社内の評価システムの変化など、私たちに働き方を大きく変えてきています。在宅勤務の導入やメンバーシップ型からジョブ型などが身近ですね。

つまりは、変化が激しく予測がしづらい時代だと言えます。

これからのキャリア
今、人生100年時代とも言われ、70歳までの雇用確保など働く時間は長くなりました。介護と仕事、育児と仕事など組み合わせや仕事への取組みの濃さも多彩です かつてのような学生⇒社会人⇒余暇と言った単線型キャリアから、現在は誰もが自分の生き方の組み合わせや濃さなどを決定していく複線型のキャリアの時代となったと言えます。 誰もが自分で自分の人生を選択し切り開いていくことが求められていると時代。皆さんはどんなキャリアを描きたいですか。

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リカレントキャリアデザインスクールに掲載されました